自分に期待してなかったら、自己否定なんてしない
「私はダメだ」と、自己否定するのはなぜだろう。
・仕事でミスをした時。
・家族につい声を荒げてしまった時。
・やろうと思っていたことに手を付けられなかった時。
「はぁっ」と、ため息が出て、「私はダメだ」と、無力感を感じるかもしれません。
でも、ひとつ考えて欲しいことがあります。
そもそも、なぜ落ち込むのでしょう。
例えば、レストランで店員さんが料理を運んでいる途中でお皿を割ってしまったとします。
落ちこんでミスを引きずる人もいれば、表情も変えずに淡々と次の仕事をこなせる人もいます。
落ち込まない人との違いを探せば、
「人間だからミスはあって当たり前」
「ミスから学べば、ミスは成長の材料に変えられる」
など考え方の違いに辿り着くかもしれません。
でも私は、考え方の違いの前に、大切なことがあると思います。
それは、自分が「どんな想いを持っていたか」を見つめることです。
ミスをして落ち込むのは、本当はミスをしたくなかったからではないか。
仕事でミスをしたくなかった気持ちの奥には、
「他のスタッフに迷惑を掛けたくなかった」
「お客さまに料理を丁寧に届けたかった」
などの想いが隠れているのではないでしょうか。
「ミスをして評価が下がるのが嫌だった」のかもしれませんが、
その奥には、「堅実に仕事ができる自分でいたい」
と、自分への期待が隠れているように思います。
自己否定の奥には、今の自分よりも、「もっと良くなりたい」と変化を求める気持ちがあると感じます。
もし、自分を変えていきたい気持ちがなかったら、
「少ない人数でやりくりさせた店長が悪い」
「休憩時間が少ない職場が悪い」
など、他人や環境を責めるのではないでしょうか。
そう、自分が変わりたくなかったら、自己否定なんてしないのです。
自己否定は、もっと成長したい気持ちの現れであり、もっと成長できると自分に期待している証。
そう思えたら、自分の価値が感じられるようになり、気持ちが明るくなっていくはずです。
自己否定をエネルギーに変えて、新しい一歩を踏み出すことができるのです。
落ち込むたびに自分を傷つけ、「もっと頑張らないと」と無理する前に、まずは自分の想いを見つめて、ゆとりを生み出す。
1人で取り組むのは難しいと思った方には、一緒に考えるお手伝いをしています。